来る11月3日、小林常雄著『ガンの真相と終焉』(創藝社)の発刊を祝う記念会が、ホテル「ルポール麹町」で開催されることになりました。発起人代表の加瀬英明先生は「ガンの終焉をナショナルプロジェクトにすべき」と提言されています。
本年喜寿を迎える小林常雄先生は、高校時代、社会の矛盾や実存的な悩みを抱え、自殺しようと山に入ったということですが、「世界の人を救う使命がある。8ヶ国語を準備しておきなさい」との天啓を受けたといいます。また若い頃、医者も匙を投げだすような難病を4つも克服しました。
鳥取大学医学部を卒業したあと、国立がんセンターにインターン留学し、京都大学、東京大学大学院でガンの基礎研究を行いました。東大で博士号を取得され、その後、ガンの真相の探求と治療法開発に半生を捧げてきました。
本書において小林先生は、従来、「がんは予知・予防できない」「がんは悪性腫瘍である」とされてきた固定観念に対し、「腫瘍マーカー検診(TMCA検査)を活用すればがんを予知・予防できる」「がんは悪性腫瘍ではなく、ミトコンドリア呼吸代謝異常で起こる新生物であり、免疫力・自然治癒力で正常細胞に戻せる」との画期的かつ大胆な提言をされました。
そしてこの小林先生の確信は、2.6万人にのぼる治療経験、半世紀に渡る研究から来る科学的知見、そして何よりもがん撲滅に人生をかけた「執念」によって裏付けられています。
翻って現今の日本を鑑みますと、国民、特に若者が「よし、やるぞ!」と奮い立たせるような国家目標が無く、心なしか無目的で生気に欠ける気がいたします。またこの度の総選挙の各党・各候補者の公約を見ても、「何々をやってあげます!」という国民迎合的なバラマキ選挙に陥っており、衆愚政治の兆候を感じざるを得ません。
この点、1961年1月20日、ケネディー大統領が行った「
祖国が汝に何を為し得るかを問い給うなかれ、汝が祖国に何をなしうるかを問い給え!米国が汝が国の為に何を為してくれるかを問い給うなかれ、吾らが人類の自由の為に、共に何を為し得るかを問い給え!」との有名な演説は、多くの若者が鼓舞され、ケネディーの提唱した平和部隊は各国の海外青年協力隊の契機なりました。
そして日本でも阪神大震災や東北大震災を契機として、ボランティア活動が注目され、本格化し、次々起こる想像を絶する天災・地災・人災への対応は、政府や国際公的機関の力だけでは限界があることに、ようやく気が付いてきました。
「がん・心臓病・脳梗塞」は三大疾病と言われますが、その中でもがんは最大の疾病となっています。今や「がん」は、日本人の二人に一人は患う病気と言われ、最も厄介な国民病・世界病でありますが、いまだに特効薬やワクチンなど、決定的な治療法は見いだせていません。この最大の人類的疾病に日本が先駆けて本格的に取り組むことは、国の評価も高まり大いに意義のあることです。
アメリカが、世界の自由を守ることが神に選ばれし国としての天命と考えているように、日本は見返りを求めない無償の愛、即ち「真の愛」(親の愛)の実践を通して、世界を産み直す天命を自覚したいと思料いたします。
私達はアインシュタインの次の言葉を想起すべきです。「宇宙の究極的力は愛だ!」
小林先生の喜寿と新著出版を祝し、健康国民運動の出帆を祈念しつつ。
令和3年11月1日
NPO未来構想戦略フォーラム/地球市民機構 共同代表 大脇 準一郎
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