アジア文化センターの設立を
       筑波大学副学長  福田信之
 アジアの問題を日本と結びつけるという意味で、実はこの前、台湾に行った時にも
意見を出したのですが、当面は日韓華の政府レベルで協力させてアジアの連帯をつくる、
強化する、というだけの目的ではありませんが、アジア文化センターをつくって、
若い指導者を養成する。それでそれは、人間的にも連帯感を持ち、協同の仕事が出来る
ような雰囲気をつくってゆくというようなものを創ったらどうかと思うわけです。
 今の日本の国立大学でそういうことに協力できる大学はどこにもないでしょう。
筑波大学はそういうつもりで、日本のためにつくしたいと、筑波大学としてもいろいろな
格好で協力できると思うんです。アジアの若い青年たちを呼んできて、そして留学させる、
そういうセンターをつくりたい。それから教授団も日本の学生も一緒に住まわせて、
共に学び共に研修を重ねる、そういうセンターをつくって、日・韓・華だけである必要は
ないでしょう。フィリピンも、ベトナムも、タイも来ていいと、なんかそういうような
交流をこの会議が
pushする。そういういろいろなものがあるかも知れないが、どうも
あまり役に立つものがなさそうで、本当に役に立つものをつくらなくちゃならん。
日本の問題、あるいは韓国の、中華民国の問題、その他アジア地区の問題のまさに真相を
掘り下げてゆくと同時に、も少し具体的な接触も重要じゃないかと思うわけです。
                   1974.9.28 世界平和教授アカデミー創立大会にて

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アジア太平洋時代のビジョンはどうあるべきか?
        (哲学、経綸、価値観、指導精神等、包括的に)

日本の正体(主体性:Identity)は何か?

             韓国監査院長、元陸軍参謀総長 黄 永時

1、日本文化の可能性
 1).日本歴史の淵源と真相(倭、大和、日本)
  日本民族の発祥―人類文化史上
   日本国名と理想―日の本(太陽―自己燃焼を通じて光と熱を与える)
   日本の建国神話と建国精神
 2)、日本の哲学とビジョン
  日本の理想と実在―八紘一宇、大和魂(倭)、日の本
  日本人の〈勘〉の本領は?
  日本武士道とleadership
 3)、日本文化と人類への寄与
  儒教・漢字文化圏の世界文化への寄与度と展望
  儒、佛、仙、基、回、神道の世界的貢献対策如何(統合昇華の可能性)
  佛、儒、仙文化の輸入と影響
  世紀アジア太平洋時代のビジョンと儒教文化圏の役割
  世界人類の家族化に伴う日本のビジョンと寄与展望
2、日本の教育に学ぶ
1)日本の指導精神とは?
日本の明治維新と指導精神、日本と近代化、経済大国化と明治維新の役割
日本の指導者精神と志士精神との関係(坂本竜馬、吉田松陰、西郷隆盛、
            勝海舟、福沢諭吉、頭山満、徳富蘇峰、夏目漱石)
日本復興の秘訣とleadership(役割)
2)、日本教育の真髄?
日本の人材養成法、抜擢方法
3、日本政策創出機関国是、国策、国民合意創出等)


黄永時元監査委員長来日 筑波大学長室 1984年