満富 俊郎 氏からのメール
  「なぜ、音楽療法研究会を始めたのか?」

From: 満富 俊郎 <info@music-hope.com>To: 大脇 <junowaki@able.ocn.ne.jp>
Date: Mon, 8 Jan 2018 16:55:28 +0900

大脇さまへ、
ご連絡ありがとうございます。留守電も拝聴しました。いただいたリンクの「芸術振興策を探る」も拝見し
ました。

音楽療法に対する私のアプローチ/スタンスは、基本的に次の通りです
私自身は50年近くプロ音楽家として活動してきましたが、音楽療法士ではありません。
と言いますか、現在の日本の現状では「私は音楽療法士です」と名乗るのは、単なる「自称」にしか過ぎ
ないでそう名乗ることにあまり意味はないと思っています(私自身の名刺の肩書きに<音楽療法士>と
いう文字を入れても決してウソではありませんが、それがそう大した意味を持つとは思っておりません)。
でも、だからそれで良いというわけではなく、「人間にとって音楽療法というのは絶対必要である」という
スタンスでこれまで音楽活動を行なってきましたが、日本では、なにしろ「統一された音楽療法に対する
理念」がありませんので、100人いれば100通りバラバラの「音楽療法に対する理解」があり、そのことが
音楽療法の普及を妨げているような気がずっとしています。

私がアメリカの学部、大学院で勉強しマスターを取った学校がミシガン州立大学で
(私の専門はフルートの演奏で卒業後プロオーケストラに入団しました)

この学校が世界で初めて「音楽療法を大学の学科として始めた」教育機関だったので、その時にいろいろ
勉強させていただきました。
 その時感じましたのが、「基本的に日本の教育機関では音楽療法は勉強できないな」という感想でした。
と言いますのも、「音楽療法を学ぶために必要な学部は音楽学部と医学部ですが、日本では音楽大学と
医学部は同じ場所にはなく、もしこの2つの学問を履修しようと思ったら2種類の学校を卒業しなければ
ならずかなり時間のロスなのでは?」と思ったからです。
 その点、アメリカの大学は、一つのキャンパスに music schoolもあればmedical schoolもあるので、とっても
勉強し易い環境であると思ったからです。しかも、そのミシガン州立大学の音楽療法の学部長に個人的に
尋ねましたところ、「ここを卒業すると全米や世界中のクリニックで就職ができる」というご返事。
今の日本の音楽療法の現状とはケタ違いなので、ここのレベルや世界的なレベルまで到達するには、
一体何年かかるのだろうと嘆息した次第です。

 今回の「伊豆高原音楽療法研究会」は、私の講演会ではございません。
おそらく、音楽関係、介護関係、医療関係、保育関係、そして一般の方などがお集まりになられると
思います。
そうした方たちに、「音楽療法の理念と現状はこうなので、こういう方向で考え実践していけば
きっと道は開けていけるのでは」という助言とナビゲートをしてそれぞれの立場/職場でそれを実践して
いっていただきたいというのが私の目的です。
 ですので、施設、保育園、医療機関、などで音楽をどういう風に使っているのかといった「現場の報告」
「レビュー」「アドバイス」そして時折、ワークショップといった形で進めていこうと思っております。

5
月には、アメリカのホスピスで長い間音楽療法士として活動されてきた佐藤由美子さんのセミナーも
企画している他、さまざまなイベントなども行なっていくつもりです(私の演奏を期待されている方もいら
っしゃるので、それもたまにはアリかナ?と....笑)。
 ということですので、今後ともよろしくお願いいたします。
 もしこの「研究会」の告知、宣伝等やっていただけるのであれば嬉しいです。東京からお見えになる方
も何人かいらっしゃいます。それでは、乱筆乱文お許しください。

          みつとみ俊郎 拝 (ホームページ)

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On 2018/01/08, at 16:26, 大脇(owaki) wrote:

宮本様 大脇です。ご案内いつも難うございます。

音楽療法は七田さん、杉原さんからお伺いし東京の会合に参加したことがあります。いま米国で
マインドフルネスが話題となっていますが、こころのもちかたが大切だというのは理に叶っています。
総合医療の時代です。

本来なら参加したいのですが、あいにく12日午後、東京でお会いしなればならない方がいます。
11日までは伊豆にいます。15日には伊豆に戻っています。

る12月28日、「芸術振興策を探る」と題して会合を持ちました。その時の様子をアップして
いますので、ご笑覧いただければ光栄です。そのほか10月宮本さんもお手伝いくださったオペラの記録
アップしています。11月17日のくにたちふれあいアコンサートも日韓交流の新しい潮流を作りました。
まさに音楽は人を癒し、和ます、「平和創造の積極的道具」。「妙薬」です。

この正月、メモ、会合の動画を30分に編集、1月13日と2月2日の会合の設定で正月は飛んでしまい
ました。会合の案内はこちらのサイトでです。ご要望でしたら音楽療法の告知もいたしましょうか?
 いつか満冨先生ともお会いできれば光栄です。
                                    大脇 拝 
On Mon, 8 Jan 2018 14:26:23 +0900
"R-Miyamoto" <m_ribbon@jcom.home.ne.jp> wrote:

大脇様,12日は伊豆にいらっしゃいますか?満富さんのセミナーが有り、伊豆まで行くかもしれません。
国際交流団体IEO理事長と一緒です、

宮本ルミ子