1995年、イタリア・オペラの真髄を追求すべく、野村国際文化財団助成金に
よりローマに留学。シルビア・シルベリーニに師事し歌とピアノを学ぶ。
1996年、ロッシーニ音楽院の教授であり、劇場ピアニストのカルロ・モルガン
ティの内弟子として、約300年の歴史のあるテアトロペルゴレージで8年間オペ
ラ公演に携わる。
1997年、モンテプルチャーノ音楽祭において、世界的指揮者エンリケ・マッツォ
ーラのオペラのアシスタントピアニストを務め、サルバドーリより厚い信頼を得る。
その際、門外不出にしていた歌唱テクニックを3年がかりで直接指導される。
2005年、アントニオ・サルバドーリ直伝のオペラ歌唱法を広めるため、サルバ
ドーリの名前を冠して「サルバベルカント」を興す。
2007年、ベルカント唱法の至宝、ロベルト・ボルトルッツィとの知己を得る。
現在、歴史と風土から醸成された伝統的イタリアオペラの魅力を発見しつつ、
公演活動、歌手への指導に邁進している。
2016年、東久邇宮記念賞及び文化褒賞を受賞