～～ 11月ヨーロッパ公演に向けて～～
10月5日（日）朝戻ってきましたヨーロッパからの感想です。
9月29日から環境ミュージカル公演の準備のため、パリ・ジュネーブ・ブラッ
セルと周っわってきました。
パリは、テロ予告の中、空港は軍隊が警備し生々しい雰囲気の中で、東京の幸
せは何なのか？と思うぐらい緊迫していました。そこにエールフランスのストラ
イキです。飛行機は間引きされ、ジュネーブに行くときは８時間もドゴール空港
に待たされていました。ホテルはムーランルージュ（1889年創業、世界で最も有
名なキャバレーの1つ、）の前の安ホテルです。路にはジプシーと思われる子供
連れの母親が何組も路上で物乞いをしている。日本ならすぐに、生活保護、施設
への収容で、あり得ないことです。
ピアニストの五月女頸さんがご一緒でしたが、「社会党の現政権下では、移民のた
めの経費が掛かり過ぎて、本来のパリの芸術保護からは大変に遠くなっている。
規制ばかりが多い。先日演奏旅行にて伺ったロシアの方がじつに温かく演奏家
を扱っている。どちらに自由があるのか不思議なくらいだった」、と話していたの
が印象的でした。
パリは日本文化会館で公演します。もう一か所公演会場がほしくて、必死で探し
ていたのですが、ＯＥＣＤの児玉大使が１１月２７日にＯＥＣＤの本部にてコン
サート計画してくださいました。ＮＹの国連大使の時にお世話になりましたが、
本当に人脈は大切ですね。児玉大使から、「小池さんどうして今回もやれるの？誰
がやってくれているの？」と聞かれましたが、自分で計画して国際交流基金と外務
省にお願いしました。もちろん広中先生と、広野先生のお蔭でございます。
ジュネーブは国連本部です。実に親切な対応を受けました。できるだけ関係各国
の皆を集めたいこと。２回目なのでうまくいくと思います。レマン湖は大変に賑
やかでした。この季節考えられないほど暑い。楽しかったです。しかし物価が異
常に高いです。ビックマックの１７フランには驚き！マックでコーヒーなど飲め
ません、６フランです！もしかしたらマクドナルドは高級店なのでしょうか？レ
ストランが押しなべて高いのは仕方がないことです。税金が２７パーセントだっ
たりします。日本の行く末もこうなるのでしょうか？しかし医療費は無料とか、
福祉にはお金をかけているようです。
ブラッセルは、ルーベン大学とＥＵ大使公邸です。ルーベン大学は何しろ４００
０年歴史の街並みのなかに１０００年の歴史を誇っているわけですから、世界遺
産中に大学があるという感じです。人の心は何千年も変わらない。勉強する心も
変わらない、大学の中心はもちろん哲学である。街並みが全部世界遺産というく
らいの通りをこえて、ＪＩＣＡの欧州局に伺い、ＥＵ大使公邸にて夕食会にお招
きただきました。もちろんコンサートのうち合わせを兼ねてです。ヨーロッパの
大使を集めての公演ですから、これは「おしゃれにクラシック」そのままに美し
い芸術を通して、環境の現実を伝えて行こうと思いました。
一般に、ヨーロッパ人は日本に関心がありません。まあキャリーパミュパミュ
とか漫画とかがはやっていますが、そのことと日本文化への興味は全く違うと思
います。ユーラシア大陸の端っこの日本が、何故ヒットラーと同盟など組んでい
たのかも誰も理解できないし、関心もありません。日本の若い人も無関心ですが。
ドイツを封じ込める目的だったＥＵは経済的にはドイツの一人勝ちでなりたって
います。ドイツ人の勤勉さ、賢さがやはりヨーロッパの優位に立つことになった。
ヨーロッパから洋服・食料を輸入する一方の日本、その日本から、「日本ここ
にあり！を環境を通してメッセージを送ってほしい！」が３各国の大使たちの
ご望です。張り切って、若い人たちを世界に売っていきます。日本の科学技術の
素晴らしさを少しでも宣伝してまいります。
そのための日本語公演の最後の仕上げが１０月１１日になります。去る8月の
サントリーに比べもう一歩スマートになっています。みなさまぜひご期待ください！
音楽劇 「アマゾン川に陽が昇る」
日時： 10月11日（土）14:00
会場： 新宿文化センター小ホール
〒160-0022 新宿区新宿6-14-1 TEL. 03-3350-1141
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