このたび出雲大社で「神有月 和譲平和フォーラム」を開催させていただくことになりました。
祈念講演として、食を通じた平和運動で、世界に400万人の実践者を擁するマクロビオティックの権威、
久司道夫先生と、世界で最も激しい紛争地帯でご苦労され、日本文化研究の権威でもある、エリ・コーヘン
イスラエル大使をお迎え致しました。
日本には世界に類例のない平安時代350年、江戸時代250年の、長い平和な時代がありました。
その起源は、共通の目的を具現化するため、お互いに与え合う「和譲」の文化を生み出した出雲にあると
考えています。
韓国から国連事務総長選出、北朝鮮核実験を「天の時」と受け止め、このフォーラムを契機に、
朝鮮半島の対岸「出雲」から、恒久平和を生み出す、新たな和譲平和学・平和事業を立ち上げたいと念じています。
既にこの事業を促進するため、北京オリンピックに合わせ、平和・環境・健康の視点から編集した
「中国古典名言集」を日・中・英・韓の4ヶ国語で出版すべく、準備を進めています。この歴史的な
出発式に御参席賜り、誠にありがとうございました。
財団法人 人間自然科学研究所 理事長 小松昭夫
和譲平和フォーラム 出雲宣言
この美しい水の惑星には、66億人が住んでいます。
日本人は東西冷戦下、世界一の長寿国となり、平和を享受してきました。
しかし、世界には貧困と飢餓、また戦火の中で、生存すらおぼつかない多くの人々がいるという
現実があります。
現代科学・技術文明は、人類に快適さを与えてくれた半面、地球生態系の破壊、核の脅威、
非人間化をもたらしました。
この難局を打開すべく、国内外から日本発祥の地とも言われる出雲の地に有志が集結し、
“和譲平和フォーラム”を開催致しました。フォーラムに参画した私達一同は、人類恒久平和
の実現を祈念して、次の通り「和譲」出雲宣言を致します。
1.和譲平和学・平和シンボルタワー研究会
出雲大社の和譲の精神を発展させ、和譲平和学の研究と世界の戦争で亡くなった方々を記録する、
平和シンボルタワー建設の研究。
2.映像による世界の戦争・平和歴史記念館研究会
共生文化を世界に先駆け生み出すため、世界の戦争と平和歴史記念館が、全国各地から映像で
見られる環境整備研究と各国記念館の縁結び及び訪問動機付けの研究。
3.先端科学技術を活用した環境・健康研究会
汚染が深刻化している中海・宍道湖圏で「災い転じて福と成す」微生物・IT技術を活用した、
新しい農業・漁業、下水道技術、また大地・魚場の蘇生化、循環型農・漁業システム、高免疫力食料
2006年(平成18年 神有月)11月21日