拝復

 

本日は思いがけずお目にかかることが出来、大変うれしく存じました。

志を同じくする方を見つけたという思いです。

 

未来構想戦略フォーラムという大変に大事な組織を作って活動をしておられる由伺い、敬意を表すると共に、私ごときもメンバーにお加え頂ければ有難いと存じます。

日本の社会、特にマスコミはレッテル主義が激しいため、私のような者の言説は非専門家の素人談義と決めつけて見向きもしません。今こそ「専門家」の盲点にきづかなければならない時ですのに・・・・・。

 

ご参考までに、最近活字になったもの数点お送りいたします。「新平和国家理念」は近く「時評」の十一月に掲載される原稿です。

「戦後日本の忘れ物」はここ数年何カ所かで講演を行ったものの一つで外の人の触れていない観点がいくつか盛られていることにお気づきと思います。自分で言ったのでは迫力ありませんが、このような所説が世に出ないことを残念に思っております。

「四字熟語」には短いながら戦後教育の欠陥が鋭く指摘されているとお思いになりませんか。

最後に「二十一世紀のアジアと日本」は二年前のもので、今書くともう少し変ったものになるのではと考えております。 というのは、たったこの二年間の内に私も成長したようです。

平山・松下氏との対談もさることながら、巻末李香蘭の話は気楽にしかしある感銘を持っていただけるかと存じます。

多忙のため義理を欠くことが嫌なのでメールは公表致しておりません。あしからずご了承ください。

 

同志発見の喜びに甘えて自画自賛の文章をしたためました。 ご寛怒お願いいたします。

 

秋冷がはじまりました。くれぐれもご自愛の上、ますますご活躍下さいますことをお祈りいたします。                          早々

平成十六年十月十六日

西原春夫

 

大脇準一郎様