小池百合子先生！
慎んで、都議選の大勝利お慶びも仕上げます。
今回の結果も踏まえて、先生に提言書を奏上しようと思いましたが、7月9日吉田昌郎氏の
追悼集会記念講演準備が遅れており、これ以上時間を費やす余裕がなく、2月の時点でしたた
めていた提言書をそのままお送りすることをおゆるしください。
その要点は
１、
オリンピック予算を大幅にカットするには、ボランティア精神を活用することです。
2010年無一文からわずか8ヶ月で国際会議を開催することができました。その経験を踏ま
えてのご提言です。
２、
オリンピックの理念、「誰がどのようにやるかが大切だ」と池亀先生がおっしゃいました。
「東京宣言」はオリンピックのレガシーとなることでしょう。
３、
上からの政治だけでなく、下からの政治、人体に動脈と静脈があるように、政治が民意を
汲み上げるシステムもが肝要です。右翼、左翼と言いますが、人体において、両手、両足は
胴体ため。胴体は頭の命令に従い、頭はハートが源泉です。頭も60兆の細胞の意変に異変に
反応し相互補完関係です。人体の働きに負けない都政、政治システムを構築されることを
期待しています。
平成29年7月3日
2020東京オリンピックのビジョンを語る会 大脇 準一郎
敬愛する小池百合子先生、
厳寒の候、お見舞い申し上げます。
千代田区長選の鮮やかな勝利、おめでとうございます。
先生の都知事としての諸々のご活躍に深く敬意を表する次第です。
「人のお世話にならぬように、人のお世話をするように、報いをもとめにように！」という
後藤新平の遺言「三訣」を胸に、小生も頑張っています。
小生は、 昨年７月１０日、都知事選挙で先生に投票の後、その当日、伊豆に引っ越しました。
その直後に、「東京オリンピックへの提言」を推敲・印刷し、池袋の選挙事務所へお届けしま
した。しかしながら、この提案書については、 ２月に実施した地球市民機構（市民国連：
東中野）のフォーラムの成果を、３月に慶應義塾大学（三田）にて“まとめ”ましたが、まとめ
役の井関利明先生の緊急入院というハップニングのため、不完全なものとなってしまいました。[i]
東京開催の決定であれほど盛り上がった「オリンピックはどうなるのか」気がかりなのは小生
ばかりではないと思います。
そこで小生、こみ上げる至情を抑えがたく、久しぶりに伊豆の山を下り、２月２０日から
一週間ほど帰京することにしました。第１の目的は２０日（月）の午後１時半からの「東京
オリンピックへの提言」について意見交換をする会合への出席です。 第２の目的は、混迷を
深める日韓関係の改善の道を拓くための会合です。[ii]）マスコミの報道と異なり意外な動きが
あります。また日韓の両国民が感動の涙を禁じ得ないプロジェクトが進行中で、この春、花開
くことでしょう！
我々は、「理念なきオリンピック！」を心配し、悲壮な覚悟をしていましたが、先日、池亀
美枝子先生ご夫妻をお訪ねし、帰りがけ思いがけないお知恵を頂きました。[iii]
「在野の一つのグループの提言など、何の効果もない。主体は誰なのか？」と池亀先生は
お尋ねになりました。「小池さんでは？」と即座に小生は答えました。すると池亀先生は
「もう１つ大事なのは、プロセスであり、都民や国民だけではなく、オリンピック選手の意見
も入れたら良い。みんなの総意でオリンピック東京宣言をやってはどうか？そうすれば東京
宣言はオリンピック史上に残る歴史的宣言となるであろう！ またこれが成功すればその後の
オリンピックに継承されることになるであろう！」とのご提言でした。それに加え、「小池さん
にどうアプロ―チをするのか、よく考える必要がある。小池さんと親しい海外のオリンピック
委員を通じてやることも考えたらよい。」とのアドバイスでした。流石に33年間国連本部でお
働きなったご経験を踏まえての見事なご高説であると、感銘した次第です。正直、小生も肩の
荷が下りました。
すでに２０日の会合に向け有識者、各NGOリーダーに問いかけています。集まった提言は
お届けさせて頂きたいと思います。しかし、このような活動・行動は、ほんの呼び水に過ぎま
せん。 [iv]
今回このような提言をすることがきっかけとなって、国民の総意を結集することこそ、
「日本とは何か、日本の心とは何か」を世界に示すまごころの籠った最大、最高の世界貢献
ではないでしょうか！ご存知のように発展途上国は「日本の近代化の成功に学びたい」と
思って研究しています。[v]） 明治維新は歴史的に「最も犠牲の少ない名誉ある革命だった」
との声も聞かれます。 2010年8月,「国際平和文化フーラム」に招聘したE. カーン博士は
「Great Harmony」国際運動を展開し日本文化に大変関心を寄せていらっしゃいます。[vi]
今度のオリンピックに向けて、行き詰まっている西欧近代文明に打開の道を拓けるよう、日本
だけではなく、韓国や中国も仲間に誘って舞台芸術を披露したいとの思いで、すでに動いている
芸術団体もあります。[vii]
ここでぜひ、お伝えしたいことがあります。このお手紙をしたためている間に、７年前の
「国際平和文化フォーラム」のことが思い出され、もう一度その時の記録を再整理しサイトに
アップするのに、小生のPC操作ミスもあって丸１週間かかりました。なぜそれ程までに時間を
投入するのか？ 今、知事が準備をされている東京オリンピックにとって良き指標（メルクマール）
になると思ったからです。世界から６人の詩人を招待し、東大駒場で前夜祭、翌日，国際フォーラム、
京都・奈良での観光・接待、広島・長崎での平和集会、参加者にとって感動的な出会いの連続でした。
予算ゼロから出発したので、それぞれが「世界平和のために自分ならでは」の自己犠牲を払って、
喜んで協力くださったからでした。国際会議運営の経験豊富なプロが「このプロジェクト、
少なくとも５千万円はかかったでしょう！」と問いかけて来ました。「２百万円でした。」と
返事すると、「とても信じられない！」と驚いていました。いまだ編集途上ですが、再度サイト
にアップしていますので、ご高覧賜れば光栄です。[viii]
極、身近な所から国政、国際レベルまで、あちらこちらで、紛争が絶えないのは、共に生きる
壮大なビジョンを見失っているからではないでしょうか！ 我が国の歴史を顧みても、薩・長を
結び、返し刀で佐幕派も巻き込んだウルトラシー、大政奉還という大変革は、世界の動静、民族
の将来を見据えた長期的、大所高所からの見識から生まれたものでした。世界文明に対する日本
文明による貢献、これこそが東京オリンピックの理念の核心の1つになるのではないでしょうか？[ix]）
世界平和がより高い次元で達成されること、我が国の将来が栄えあるものであって欲しいと願い、
東京オリンピックがこの願いを世界に向けて発信する絶好の機会であると考える我々有志は、
小池先生のご活躍をご期待申し上げております。
今後、どのような形で小池先生にご連絡できるのか、もっとも望ましい方法があればお伺い
できれば光栄です。
以 上
2017年2月4日
‟伊豆の仙人“ 大脇 準一郎 拝
