もう2年が経ちますね
あの3月、詩人の予見でしょうか。
あの年の3月12日、“日本の底力と眼識”という私のコラムが韓国の新聞に出
た直後に、大震災の知らせに接しました。
人類の誰もが例外でありえないことが隣国を襲い、家と職場と町が消え去り、
原発のうわさに途方に暮れましたが、私は何よりも愛する人を失い、心で泣く人
々と親を失った幼子に憐憫の情が動きました。
朝の顔それが最後になろうとは悶える君に添う吾が心
日本の方々が愛してくださった私の母のことを思い出しました。
君よ吾が愛の深さを試さむとかりそめに目を閉ぢたまひしや