永遠の旅たちを前にして

~ 生死を超える人生観の確立を! ~

 年々歳々、時は巡る。21世紀も、早や、17年目を終えようとしている。螺旋的な発展を
続ける人類歴史はどこへ向かっているのか?
人の人生はかつて50年と言われ、今や100
という声も聞かれる。 人それぞれ思想を持ち、歴史に多くの思想・文学・芸術が表れた。

今日は、時間軸を中心に最近感ずる所を述べることをお許しいただきたい。

1、 生と死

 小生が死ということを身近に感じたのは、幼少期かわいがっていた猫が、突然、自動車に
ひかれて亡くなったことであった。猫の墓を作って弔ってやった。
8歳の時、父が交通事故
に会い、
41位歳の若さで他界した。愛する者が突然居なくなった出来事、衝撃であった。
そして
16歳時、今度は自分自身の問題とし死が迫って来た。忘れもしない彼岸の朝、生死
の限界状況の心の暗闇に「感謝」という一言の言葉が一条の光は放ってさし込み、心の中で
カタストロフィー起こった。そして「生きている」いう意識から「生かされている」という
観の転換が起こった。「生きるもよし、死ぬもよし」との安心立命の境地を体験し、病気も
2時間で治った。その後、「何のために生かされているのか」、求道4年、内的探求の道を
歩んだ。
今、小生が居る修善寺は、空海が唐から帰国後に修行した所として知られている。
今でも辺鄙な片田舎、さらに奥の院、桂大師と精神世界の探求をしたと伝承されている。
小生の実家は曹洞宗の檀家で、父の死以来、鎌谷仙龍師(後に永平寺副館長)にお世話に
なった。折に触れて『修証義』に出会うが、年を重ねるごとに「人生の本質を穿った名文
だ」との理解と感銘が深まっている。

 今年74歳の齢を迎えた小生は、何度か人生をリセットするような出来事と出会い、その度
に「色即是空、空即是空」の観の転換、人生行路の軌道修正を迫られた。

  実は去る1122日(水)、久しぶりに伊豆山を下って買い物をした。晩秋ともなると
日が暮れるのがすっかり早まり、あたりが暗くなって来た。電動自転車のバッテリーが上
がってライトが付かない。
起伏の激しい最後の坂を下った所、曲がり角で排水路に落っこ
ちて、四針を縫ってもらう大怪我をした。 幸い体の方は大丈夫だったが「跡が残るかも
しれない」と医師から言われ、一滴
3千円もする最先端再生医療のお世話にもなった。
 

 2.李 相憲 先生

  今回、小生が思い起こしたのは、哲学・思想面での恩師、李相憲先生(医師・哲学者)
のことである。 先生は、夏の最中、韓国の大学で授業をされ、キャンパスの宿舎で休ま
れた。あまりに暑いので窓を開けようとされたら、すでに窓は空いたので、 そのまま、
力余って窓から転落、他界された。小生にとって先日の事故の教訓は、生と死は窓一つ隔
てて隣り合わせ、いつでも永遠の旅立ちの準備をしておく必要性を痛感したことである。

他界された後、李先生は霊界から、サンダーシングや、スエーデンボルグの霊界通信よ
りも詳しく、自動書記者を通じて体験記をこの世に送ってくださっている。小生は、以前
霊界
TVのことに触れたことがあるが、いずれ人類はこの未知の霊の世界も本格的に開拓す
る時が来ることであろう。宇宙衛星時代の到来もさることながら、
1990年代後半始まった
インターネット時代の到来とその後の世界的伝搬の速さは、 驚異的である。いま『人体
の不思議』
NHKで放映されている。 現代文明の華々しさは、人体構造の神秘的な働き
には、遠く及ばない。
60兆と言われる細胞が一糸乱れず統率され、各細胞が互いに情報を
交換しながら協調し合っている。余分にエネルギーを持つこともなく、必要に応じて互い
に供給しあっている。怪我などの緊急時には全身をあげて総力で協力する。 政治・経済
・産業等の人間社会の社会システムは、人体の仕組みから見て、いかに前近代的なものか
が白昼に露呈されつつある。人間は自然の前にもっと謙虚であるべきだと言えよう。

 
3、 武藤
信夫 先生

1113日夜、武藤信夫氏は89歳の生涯を閉じられた。

 氏は、国際大学(長岡)を創設に際し、影の立役者として活躍された実務家であった。
この国際大学は、日本財界が総力を挙げて創設した大学であり、氏は多くの財界人とふれ
あいの中から、日本経営史、日本経営倫理思想に関心を抱くようになった。
さらには日本
精神文化論の研究を進め、多くの論文を世に残した研究者でもある。近刊書として『これ
からの和』がある。バチカン、ローマ法王の激励の下、『和の文化論』を世界へ広め、世
界平和へ貢献することを夢見たロマンティスト(理想主義者)であった。理想があまりに
も高邁であったため、なかなか周囲の理解が得られず、家庭的には恵まれない方であった
ことは胸が痛む。それでも武藤氏は幾多の困難を打ち勝ち、生涯見果てぬ夢を追い続けた
「ラマンチャの男」、気力で夢に生きることを貫き通した「超人」だ。

  国際大学構想の夢を抱いた藤崎信幸翁と若き武藤氏が紀尾井町のアカデミーの事務所
を訪問くださった頃が思い起こされる。国際学際研究団体としてのアカデミーは、東の筑
波大学
の創立とともに、
西の国際大学の創設に手弁当で貢献できた時代が懐かしい。
時、皆、日本の国際化へ向けて必死であった。小生も高麗人参等を折に触れ差し上げたが、
武藤氏は多忙の中にも、お世話になった方々に毎年、南魚沼産のコシヒカリを届ける気配
りの人でもあった。

 晩年、北区赤羽に住まわれ、旧友の郡司さんご夫妻に公私にお世話になられた。 国際
大学創設にあたり、当初、準備のための運転資金もままならない状況で、武藤氏は自分の
家を担保に銀行からお金を借りて運用され、昼夜を分かたぬ激務の中で交通事故会われ、
以後
, 健康問題と生涯格闘される遠因となった。「近代医療だけでは治らない」と温泉治
療、針灸、気功あらゆる伝統医療を試みられた。草津温泉、ゆの里温泉では長期療養され
た。伝統医療と近代医療の融合医療については、 深い関心を持たれた。廣瀬輝夫先生
来日の折には、国際融合医療について、個人的にもしばしば懇談をされた。
氏の社会的
功績を偲び、追悼集会が開催されることを切望したい。小生の今できることは、武藤氏に
関わる思い出など追悼のお言葉を、ご縁の有った皆様からお寄せいただき追悼サイトを作
ることではないかと思っている。まずは、ご生前、武藤氏とご親交の厚かった皆様へお知
らせまで。 参考⇒


4、 パスカルの賭け

青春時代、万巻の書を読み、足にタコができるほど参禅もし、徹夜祈祷、断食もした。
その中で最も納得の行く回答は、「人生は賭けである」というパスカルの言葉であった。

 一生は一度、賭けなければ生きられない。神はいるか、いないか?人生に意味や目的があ
るのか? 死後の世界(天国)はあるのか、ないのか? 小生はパスカルのように信仰に
賭けた。それから
50余年、何の支障もないばかりか、 納得ゆく体験を数多くした。無神
論、「無死後の世界」を掲げ、人間の力で社会共産主義(物的天国)を実現しようと歩ん
でいる人々もいる。ここで大切なのは、互いに「何が真であるか?」謙虚に真理を探る謙
虚さ。 自分の命だけでは無く他人の人権をも尊ぶ思いやり。双方が並び立たない時には
相手に譲る利他心(犠牲精神)。聖人・義人が歴史的に 僥倖し実践した怨讐を超えた愛
(敵愛)であると思う。

お互いの正義を実現する手段が話し合いで済まぬ時、物理的手段(武力、政治的力、経
済的圧力等)に頼ろうとする。核廃絶へ向けての交渉と共に核の恫喝の狭間でせめぎあい
が今も続いている。

ここで大切なことは、まず第一に、長期見通しをしっかり立てること。 第二に、現実の
短期的事象に対して主観(感情・先入観)を加えず、いかに受け入れがたい事実であって
も客観的(科学的)に認識すること。第三に、長期の目標と短期の課題をつなぐ中期的見
通しを立てることである。

 原子力政策や憲法問題等、国論を二分するような政策においても長期見通しが曖昧、かつ
漠然としているため本質的議論よりは、目先の党利党略、その場しのぎの対症療法に終わ
っているように思える。政策もそのビジョンが大本である、國のビジョンを明確ににせず
しては、政策も一過性のものとなってしまいやすい。今、大切なことは、日本の素晴らし
さを称えることもさることながら、世界の危機の現状に対して日本は何が為せるのか?国
の大義を問うことを根幹に据えるべきではなかろうか?

  原子力問題に関する最適の解決策は、先ず、 宇宙は核融合で運行している長期的事実
を踏まえ、喫緊の課題である原発事故の防止策と、先の原発事故による被害の復旧を最優
先事項と深刻に認識した上で、長期と短期をつなぐ中期戦略の立案が重要であると思う。

このような、長期的、全般的、本質的議論を国会の場に期待したい。

 我々も、くれぐれも目先の利益に目を奪われ、國や世界の行く末を見失わぬようにした
いものである。

「物事は、長い目で、全面的に、根本的に見なければならない」 安岡 正篤

  

5、       大脇サイト更新のお知らせ

小生の関わるボランティア活動は, 逐次【連絡版】で告知している。なかなかその後の
フォローをする時間を生み出せないでいる。今回下記のようにいくつか記録を追加、
サイトを更新した。各位に個別にご報告すべきが筋ですが、グループメールで一括し
てお送りするご無礼をお許し下さい。感想、追加情報、消去等、お気軽にご意見をお
寄せください。

1)第2回伊豆創生フォーラム2017.11.19(日)14:0016:00 
   「うまいもんは, 土づくりから 日本農業の未来を語る ~」

     Photos Voicesを追加:

2)14回くにたちふれあいコンサート 国立芸術小ホール11.17(金)14:00~ 

   報道記事Photos,『日韓の新時代を拓く』張忠植理事長メッセージを追加 

3)国際伝統医療協会設立・BIS創立26周年記念 安与ホール11.13()14:00

       Photos, Voices, 履歴・Linksを追加   

4)オペラ ガラ コンサート 東京芸術劇場 10.14()14:00

        Photos, Memoを追加

 長寿と癌の予知・予防 懇談会 百鶴苑(伊豆)11.27(土) 15:00

       詳細リフレッシュ療法Photos & Voices, その他(報道記事)を追加 
 

6、告知(依頼分

1)16回覚醒医療研究会 「生かされている命・人体の不思議」
    ~ 細胞にも意識がある「癌は自分の意識が創り出している」~

2017.12.10(日)131630「たまサロン」(港区赤坂)
  「覚醒医療ネットワークとは?」

 *『意識科学─意識が現象を創る』 共著者米田晃氏より贈呈いただきました。

2)エル・カンターレ祭大講演会in幕張メッセ(国際展示場13)
   「愛を広げる力」2017127() 1845プログラム開始

  講師:大川隆法先生(幸福の科学グループ創始者&総裁)         

3)147回「海洋フォーラム」参加費:無料,申込連絡不要。 

  「地政学から見た海洋安全保障-北朝鮮問題を事例として-」
   講師:奥山 真司氏(国際地政学研究所 上級研究員)

    日時: 201712.12(火)171830(受付開始1630

   会場: 笹川平和財団ビル 11階国際会議場 
   【問合せ先】(公財)笹川平和財団 海洋政策研究所
           Tel03-5157-5210 E-mailkaiyoforum@spf.or.jp      

4)「久遠の空~いまを生きる君へ~」【劇場】「シアターグスタフ」

2017/12/13 () 2017/12/17 (), 金曜は貸切
    平日7時、土、日は6時から、受付1時間前、会場30分前

小田急線「喜多見駅」徒歩12分、東京都狛江市東野川1-5-17
  ※タクシーは、一駅隣りの「狛江駅」をご利用ください。

【あらすじ】上演時間( 1時間45分)
    時代は、米軍が沖縄に上陸作戦を開始した第二次世界大戦末期。
   場所は鹿児島の知覧飛行場。出撃を待つ特攻隊員の朝倉少尉と岡田香奈子
   の恋愛を中心に、それを取り巻く特攻隊員達と女子挺身隊、その家族の物語。

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