2017年9月の提言

2、秋分の日、日韓関係、ガラ コンサート
     Fri, 22 Sep 2017 18:05:46 +0900
    E-mirai :「良い未来」ご愛読くださっている皆様、今日は!

   秋分の日

 明日23日は、秋分の日、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
 20日、両陛下は埼玉の高麗神社、曼珠沙華公園をご訪問、皇太子は八ヶ岳
に登山をされたご様子が報道されていました。
 秋分とは昼と夜がちょうど半分ずつ、この日(23日)、皇居では陛下自ら、
歴代天皇はじめ皇后・皇族すべての皇祖の神霊を祀る慰霊祭を行われる。韓国
でも秋夕(チュソク)と言い、正月に継いで重要な名節で3日間は国民的休日。
今年は10月4日(陰暦8月15日)、中秋の名月を眺めながら、先祖を供養する。

   喫緊の日韓関係改善

 去る8月13日、陛下のご学友、橋本明氏(84歳)が多臓器不全のため逝去
された。橋本氏は陛下のご意向を酌んで長年、日韓関係の回復に努めてこられ
た。8月23日には韓国から親交の厚かった方々がお見えになり、心に沁みる弔
辞を述べられた。 小生は、原子力、がん、オリンピック等の問題に取り組んで
いるが、日韓関係の改善は喫緊の課題であると思っている。

 高麗神社に祭られているのは、若光(高句麗の王子)、関東平野を開拓した
祖として1300年もの間、地元の人々から崇められている。『若光』を映画化したい
と東宝映画監督から脚本を預かったことがある。『安重根』の脚本もそうである。
そして今、『漢江より還る』の自叙伝の映画化。アニメ化の原稿も預かっている。

 小生は1969年に初めて訪韓した。それから、50年近くなるが、その間、数
多くの韓国の方々と交流した。1984年秋、檀国大学、張忠植総長のご来日に
際し、神田の学士会館で講演会を主催した。「日韓の新時代を拓く」という
張総長の記念講演は日韓両国の文化に対する深い理解を背景とした、今も忘
れがいた内容であった。今年の夏は母の13回忌で久しぶりに郷里の鳥取で過
ごし、書庫の中から、33年前の張総長の記事を発見し、宝物に出会ったように
嬉しかった。残念なことに4頁までしか見当たらないが、「連絡版」11月17日の
行事にリンクしてお知らせする。(http://www.owaki.info/etc/etc.html)

 本年は韓国の近代音楽の父、洪蘭坡生誕120周年に当たる。この4月、式典
に遠藤喜美子先生(元盛岡大、聖学院大学教授ソプラノ歌手、『鳳仙花評伝』
著者、90歳)が招待され、彼女の歌とスピーチに参列者一同感動の渦に包ま
れた。張理事長は現在85歳、この夏も体調がすぐれず入院さていた。それでも
関わらず、「洪蘭坡の学んだ国立音大へ訪問したい」と医師付きでご来日に
予定である。激動化する朝鮮半島において打つ手はないか?同志と共に努力
している。ただ「少女像」の例にみられるように、悲惨な真相が覆われ、政治的
意図に利用されていることには、もっと注意が払われるべきと思う。

   オペラ ガラ コンサート

 今回はとりあえず、芸術の秋、10月17日午後2時の「ガラコンサート」の
ご招待のご案内で終わります。 会場は池袋の東京芸術劇場、イタリア、
ルーマニアの声楽家と共に峯川知子さんがサルバベルカント合唱団と共に
歌います。サイトの詳細にあるように、世界三大バリトン歌手、サルバドーリは
死を目前に今まで誰にも明かすことのなかった歌唱の秘宝を峯川さん伝授。彼
女は歌唱法の普及に努めていらっしゃいます。 
唐に留学した空海が、恵果上人から、1000人の中国僧をさておいて、ただ
一人密教の奥義を伝授され、日本に弘法されたように、峯川さんは大きな使命
を抱いて日々広宣、実践に努めていらっしゃるようだ。

 このメールをご覧の皆様は特別にご招待くださいますのでご遠慮無くお申し
込みください。大脇、またはセルバンさん(ルーマニア観光局)、あるいは
委託を受けたお知り合いのボランンティアの方からお申込みください。券は当
日会場で受付に、または会場1時間前から直接、お渡ししたします。
定員2000人中、招待枠100人。締切は9月30日午後10時です。
( 公式サイト:http://salvabelcanto.info )
( 大脇告示:http://www.owaki.info/etc/opera/20171014gala.html )
*今回、大脇の個人サイトを大幅に整理しました。提言は日順、テーマ別も
あります。 トップページの最下段、「We are the World」
  http://www.owaki.info/teigen/hiramekitv/wearetheworld.html
   もご笑覧賜れば光栄です。            
                        以上
    平成29年(2017年)9月22日  大脇 準一郎 拝

 核廃絶、ガンの予知、縦線 ~近代化を超えて、今、重視すべきこと~

  E-mirai (良い未来)ご愛読くださっている皆様、今日は!

   秋分の日

 明日23日は、秋分の日、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
 20日、両陛下は埼玉の高麗神社、曼珠沙華公園をご訪問、皇太子は八ヶ岳
に登山をされたご様子が報道されていました。
 秋分とは昼と夜がちょうど半分ずつ、この日(23日)、皇居では陛下自ら、
歴代天皇はじめ皇后・皇族すべての皇祖の神霊を祀る慰霊祭を行われる。韓国
でも秋夕(チュソク)と言い、正月に継いで重要な名節で3日間は国民的休日。
今年は10月4日(陰暦8月15日)、中秋の名月を眺めながら、先祖を供養する。

   喫緊の日韓関係改善

 去る8月13日、陛下のご学友、橋本明氏(84歳)が多臓器不全のため逝去
された。橋本氏は陛下のご意向を酌んで長年、日韓関係の回復に努めてこられ
た。8月23日には韓国から親交の厚かった方々がお見えになり、心に沁みる弔
辞を述べられた。 小生は、原子力、がん、オリンピック等の問題に取り組んで
いるが、日韓関係の改善は喫緊の課題であると思っている。

 高麗神社に祭られているのは、若光(高句麗の王子)、関東平野を開拓した
祖として1300年もの間、地元の人々から崇められている。『若光』を映画化したい
と東宝映画監督から脚本を預かったことがある。『安重根』の脚本もそうである。
そして今、『漢江より還る』の自叙伝の映画化。アニメ化の原稿も預かっている。

 小生は1969年に初めて訪韓した。それから、50年近くなるが、その間、数
多くの韓国の方々と交流した。1984年秋、檀国大学、張忠植総長のご来日に
際し、神田の学士会館で講演会を主催した。「日韓の新時代を拓く」という
張総長の記念講演は日韓両国の文化に対する深い理解を背景とした、今も忘
れがいた内容であった。今年の夏は母の13回忌で久しぶりに郷里の鳥取で過
ごし、書庫の中から、33年前の張総長の記事を発見し、宝物に出会ったように
嬉しかった。残念なことに4頁までしか見当たらないが、「連絡版」11月17日の
行事にリンクしてお知らせする。(http://www.owaki.info/etc/etc.html)

 本年は韓国の近代音楽の父、洪蘭坡生誕120周年に当たる。この4月、式典
に遠藤喜美子先生(元盛岡大、聖学院大学教授ソプラノ歌手、『鳳仙花評伝』
著者、90歳)が招待され、彼女の歌とスピーチに参列者一同感動の渦に包ま
れた。張理事長は現在85歳、この夏も体調がすぐれず入院さていた。それでも
関わらず、「洪蘭坡の学んだ国立音大へ訪問したい」と医師付きでご来日に
予定である。激動化する朝鮮半島において打つ手はないか?同志と共に努力
している。ただ「少女像」の例にみられるように、悲惨な真相が覆われ、政治的
意図に利用されていることには、もっと注意が払われるべきと思う。

   オペラ ガラ コンサート

 今回はとりあえず、芸術の秋、10月17日午後2時の「ガラコンサート」の
ご招待のご案内で終わります。 会場は池袋の東京芸術劇場、イタリア、
ルーマニアの声楽家と共に峯川知子さんがサルバベルカント合唱団と共に
歌います。サイトの詳細にあるように、世界三大バリトン歌手、サルバドーリは
死を目前に今まで誰にも明かすことのなかった歌唱の秘宝を峯川さん伝授。彼
女は歌唱法の普及に努めていらっしゃいます。 
唐に留学した空海が、恵果上人から、1000人の中国僧をさておいて、ただ
一人密教の奥義を伝授され、日本に弘法されたように、峯川さんは大きな使命
を抱いて日々広宣、実践に努めていらっしゃるようだ。

 このメールをご覧の皆様は特別にご招待くださいますのでご遠慮無くお申し
込みください。大脇、またはセルバンさん(ルーマニア観光局)、あるいは
委託を受けたお知り合いのボランンティアの方からお申込みください。券は当
日会場で受付に、または会場1時間前から直接、お渡ししたします。
定員2000人中、招待枠100人。締切は9月30日午後10時です。
( 公式サイト:http://salvabelcanto.info )
( 大脇告示:http://www.owaki.info/etc/opera/20171014gala.html )
*今回、大脇の個人サイトを大幅に整理しました。提言は日順、テーマ別も
あります。 トップページの最下段、「We are the World」
  http://www.owaki.info/teigen/hiramekitv/wearetheworld.html
   もご笑覧賜れば光栄です。            
                        以上
    平成29年(2017年)9月22日  大脇 準一郎 拝

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大脇研究所・伊豆創生フォーラム E-mail: junowaki@able.ocn.ne.jp
〒410-2411 静岡県伊豆市熊坂1257-345 百鶴苑203号室
Cel:080-3350-0021 Tel & Fax:0558-99-9232
カカオ, Line, Skype: junowaki, HP: http://www.owaki.info   9.6

敬愛する同志の皆様、9月に入り、急に涼しくなり、秋の訪れを肌に感じる此の頃です。
各位におかれましては、一段と身も引き締まり、益々、ご清栄のこととお慶び申し上げます。

、核廃絶(原子力と平和)
先月、猛暑の中、先日、ご案内した長崎セミナー(「核兵器を無くし、核エネルギーを制する新技術を長崎から!」(9.9開催)対して、多くの方々から協賛を賜り、ここに、改めて御礼申し上げます。
 改憲の議論が喧しい昨今、吾々は、現在、人口に膾炙されている護憲か改憲論を超えた第3の道を探求してきました(例:第3回政策構想フォーラム)。 現在、平面上の軍事力と平和が平面上で議論されていますが、問題は立体上の、目には見えないその「意図」です。『武器を捨てよ!』(B. ズットナー:ノーベル平和賞発案者・受賞者)は、当時(19世紀末)、大きなセンセーションを巻き起こしましたが、心の中の{憎しみを捨てよ!」(参考:ユネスコ憲章)には、未だ成功していません。平和への道は、大きく分けて経済協力、政治外交、文化交流の3つがあります。現状は、軍事バランス(核の均衡)で辛くも平和が維持されています。(参考:「平和の神話」、「平和の戦略」)
  世界の紛争の根本原因は、価値観の相克にあります。価値観は、世界観・歴史観と共に、思想(パラダイム)形成の3要素であり、その中核です。したがって、紛争(戦争)の原因は思想の相克(「文明の衝突」)であるとも言えます。「科学・技術の行き過ぎ、社会科学の怠慢、哲学の貧困、宗教が死んでしまった。」と現代社会の特徴を端的に表現されているように、旧態依然とした思想(先入観)の呪縛から脱出できないことこそ紛争の本質です。 
 今、必要なことは、党利や党略を超えて、「人類文明史の中で日本がどのような役割を果たすべきか?」その使命を問うことです。現、日本国憲法は、第2次世界大戦連合国側の勝利の上に作成された「占領憲法」であることは否定し難く、国連中心主義が「虚構」であることは、西鋭夫氏(スタンダード大・フーバー研究所)が鋭く指摘している通りです。
「日本は世界平和のバンガードとして核廃絶に立ち上がるべき」と先回(8.22)も訴えました。原爆の燃料となる「プルトニュウムを再処理・焼却できるトリュウム熔融塩炉開発に取り組むべきであること」、とくに「絶対、兵器にはならない」、「安全な原子力である」ゆえに、日本が国力を挙げてあげて取り組むにふさわしいプロジェクトであると思う。現憲法の底流にある連合国体制、国連中心主義の限界は露呈されています。国際連盟(欧州)、国際連合(米州)から、第三国連(平和連合:アジア州)への流れは歴史の趨勢と言えよう。武力に頼る時代から、武力は左手に、右手では人道的平和外交を進めるべき(人体も運動とともに免疫力も備えている)であろう。そのためには、高度な信頼に基づく、世界平和を希求する友好国による役割分担が重要である。
 今こそ、既存のすべての思想を説明し、それぞれの根本理念を繋ぐことができる新しい世界思想の創造が何よりも大切である。算数や理科、ニュートン力学、相対性理論へと科学理論の発展が示すように、哲学や宗教の世界にも理念的発展が必要である。(「先入観は進化・成長すべき」H. ガダマー)
安易な護憲論、改憲論を超えて、人類史上稀有な、協賛、共鳴、感動を呼ぶような崇高な憲法が、またそこから新たな日本の誇り(ナショナル・プライド)が生まれることを期待したい。「日本国憲法にノーベル賞を!」の声に満足するのではなく、日本国憲法のバージョンアップこそ、国際社会が日本に期待し、日本国民も心から願っていることのように思われる。

2、がんの予防・予知の革新的技術:自立精神の重要性
 先月、8月27日(日)、伊豆長岡で総合医療に関する国際会議に参加された。その帰りに小林常雄先生が百鶴苑に立ち寄ってくださった。
「がんの予知・予防と長寿を学ぶ懇談会」
38年前、小林先生が東大、京大、国立がんセンターで研究開発した腫瘍マーカー総合予知法(TMCA:特許取得)は、今や欧米を始め世界から注目を集めている。癌を発見してからでは、既に遅く、血液・尿検査を中心とする総合解析で87%は事前予知ができ、生活習慣を改善することにより、99%癌は治るとのことである。近代医療は、それぞれの臓器を個別に検査する。たとえば、胃にがんは無くても、大腸にあるかもあるかもしれない。全部の臓器を調べれば検査料は260万円をくだらない。それに対してTMCA法は、一度血液を検査するだけで、がんかどうかが判る。検査料も8.5万円と格安で済む。ようやく、国立がんセンターも、3万人から血液を採取し、遺伝子からがんを早期発見しようとプロジェクトをスタートさせた。そのため莫大な予算と数年の時間をかけている。その割に、その成功率は未定である。これに比べれば、TMCA法では、腫瘍マーカーは癌の代謝物で、それを、特異マーカーと、関連マーカーと、増殖マーカーを組み合わせて、それらを検出するので、発見の確率が高い。小林先生は統合的なアプローチをする東洋的発想から生まれたものである。既に、21000人に予知予防をしておられるので、実績は重要です。TMCA法は、癌に抽出する液を検出するので発見の確率が高い。医療を金持ちだけでは無く、万民を救うものとするためには、近代医療と伝統医療の融合が必須である。今年89歳を迎えられた廣瀬輝夫先生(在米)は、ここ20年間、毎年春と秋2回帰国され、医療経営の近代化と東西の医療の融合に努められた。この11月中旬も来日の予定である。「廣瀬輝夫先生」
 がん検診に莫大なお金がかかっても皆、気にも留めない。それは、国の助成や保険で負担、自己負担を未来へ先送りして実感できないからである。今年の国家予算、97.5兆円の内、社会保障費32.5兆円(33.3%)。国債返還23兆円(23.5%、1000兆円を超す国債の返還)。この2つを併せれば、実に国家予算の実に半分以上が次世代の犠牲に上に成り立ている。我々はいつの間にか、現世享楽・生命第1主義の恐ろしい潮流に乗っているのである。政府の巨大予算は、族議員や利権集団に巧妙に配分され、本当に必要な分野では、現場に携わる人たちは手弁当であることが多い。
 原子力問題も全く同じパターンであることを連想させる。厄介なプルトニュウム処理の期待を込め、もんじゅ高速増殖炉プロジェクトに1兆円を超える事業費を賭けた結果はどうであったであろうか?管理が杜撰で、事故が多発。ついに31年続いたこの巨大プロジェクトは、昨年末廃止となった。片や1960年代後半、米国で4年間も無事故で稼働したトリウム熔融塩炉の日本研究クループは、ほとんど手弁当で研究を続けている。
 農業もしかり。先日久しぶりに郷里鳥取へ帰省し, 町内, 隣村の田中正保氏(田中農場・八頭町下坂)と会った。30年前は40町歩であった。今は140町歩を請け負い、喜々として耕作している。小生の田舎村も中間山間地帯だが、彼は、さらに12km奥地に小生を案内してくれた。そこは、車が一台ようやく通れるような細い山道を登って、上がった山頂に近い平地であった。4町歩の田を今年から預かったのだ。彼は、田植えを終えて、勢いよく成長している稲を小生に見せながら、「どのようにこの山間耕地を生かすか?」と私に問いかける。自然を生かすことに余念がない。彼は美味いものを作ることに生きがいを見出し、家族を核に28人の有限会社でやっている。これと対称的なのが、農協傘下の農家の取り組みである。巨大な助成金を貰いながら、ほんとが、ますますジリ貧であり、組合員の顔は暗い。
 オリンピックにおいてもまた、然りである。我々は、オリンピックの原点(精神)を忘れて、お金や箱物に終始している唯物的風潮を憂え、「理念なきオリンピックを叱る」と題して政策提言をせざるを得なかった。「東京オリンピックへの提言」
以上、いくつか述べて来た事例に共通するのは連体(協調・助成)と共に、自立との2重目的性が重要だということである。生命無き卵は、時間と共に腐敗に向かうだけであり、事業にも自立の志、命があるかどうかが問われている。小林先生も「がん治療は人任せだけではなく、自分の健康は自分で守るという自立の気概が大切である!」と強調されていた。
過去の聖賢達の教えは「行き過ぎた物質文明から精神性を取り戻せ!」との良心の叫びと言えよう。
「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」(二宮尊徳)、「7つの社会的大罪」(M.ガンジー)、
西欧科学技術文明の反省としての「科学と価値」(ICUS)
 小池知事は『人のお世話にならぬよう。人のお世話をするように。そして報いを求めぬよう。』(後藤新平、自治の三訣:「自助、互助、自制」)と都議会の知事就任所信演説で2度も繰り返した。給与も半分は返還。その志とボランティア精神が日本の政治を変えることを期待したい。「ポプラリズムに過ぎない」と小池都政批判の声も聴かれる。果たして小池知事は、目先の人気取りだけの一過性の政治家なのか?「人を相手にせず、天を相手とせよ!」との西郷隆盛の遺訓を胸に、小生は、もう少し様子を見たいと思っている。「情熱・責任感・判断力」(政治家の資質:M.ウェーバー)、その中でも何に対する責任感なのか?その責任の範囲と実質が問われている。日本を変えるのは、やはり、そのような資質を備えた決断力(腹)のある政治家だと思う。

)縦線の重要性(親・後孫・先祖・天皇・神)
 「自由・平等・友愛」のスローガンに代表されるように近代文明は、個人主義、民主主義、資本主義の横線であった。旧態依然とした伝統社会(縦社会)を変革した。社会に活気が漲り、特に科学技術の発展は驚異的であった。我々は近代化の文明的恩恵に浸り、全知・全能と信奉してきた神を忘れる程である。しかしながら、20世紀初頭から多くの文明論者がこの西欧近代文明のひずみを指摘し予言して来た。小生はこの夏、西欧文明蔭て見失われつつある視点を身に沁みて体験することとなった。
 今年は母の13回忌であった。最近、母方の先祖は備前岡山の松田氏であることが判明した。去る5月中旬、城主の松田元輝の次男と三男の後孫が450年ぶりに再会し、先祖(三男)が隠れ住んだという竹林公園(八頭町)のログハウスで一夜を共に明かした。松田氏は、相模松田、出雲松田等、全国的繋がりがあることも判明した。備前松田の会(玉松会)、松田充弘会長は、全国の松田家系を巡礼され、家系図や歴史書を集め、膨大なコピーを関係者に送ってくださっている。親がいるから兄弟の絆も強い。 
 今回、お盆は郷里で過ごした。小生は兄として生まれながら姉妹には何もしてやれなかった。それにもかかわらず、近くに嫁いだ2人の妹が交互に食事を運んでくれた。これも母の愛の記憶があったればこそであった。身近な親や先祖、子や孫は“縦線”。天皇陛下は日本国民の親、神様は人類の親、縦線の延長線上にあるとも言える。この縦線を第1にしなければ、親が亡くなれば兄弟愛も希薄となり、いとことなればさらに希薄、四親等ともなると他人と変わりなくなる親族も多くなった。縦線を忘却した横線社会は、バラバラになるkotohaことは必定である。
 近代文明の主流であるアメリカ文明は典型的な横型・兄弟文明である。アメリカで生活した東洋人が受ける強烈なカルチャーショックは、子供が父母をファーストネームで呼ぶ生活習慣であろう。「自由・平等・友愛」が染みついている。今、必要なことは、横線もさることながら、縦線を生命視、もっと重視することである。結局は、人類の親として神を見出すことこそ世界平和の基であると言えよう。(参考:「この宇宙的な力は愛」  「We are the World」
  
           2017年9月6日      大脇 準一郎