2017.4.9


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芹沢文学へ
From: 大脇 <junowaki@able.ocn.ne.jp>
Date: Mon, 10 Apr 2017 15:37:53 +0900
Subject: 芹沢文学と心情の世界
敬愛する同志の皆様、
 先日、N先生にお電話することがあり、芹沢光治良なる文学者が沼津に居た
ことを初めて知った。N先生がお読みになるくらいだから、一体、どんな小説家と
思い、図書館から借りて読んでみた。皆様への紹介の意味で本の一部をスキャン
し文字化をしました

 
1、芹沢文学について
1)神の文学者
「文学は物言わぬ 神の意思に 言葉を与えることである」とは芹沢の有名な言葉
である。自然との対話、イエスや釈迦との対話、中山みきとの対話、リアルなのか、
幻想なのか、フランスで実証主義、実存主義を学んだ芹沢は、読者の次元に
降りて、同じ目線から筆を進める。直接的に語るよりも読者を巻き込む説得力抜
群の文筆力、神の文学者と言われるだけのことはあると感嘆した。

2)ローマ法皇との単独会見
 確か「神の微笑」の中であったと思う。小生も少なからずお世話になった金山政
英先生のことが書かれていた。芹沢がローマへ立ち寄った時、金山大使の仲介で
ローマ法皇との単独会見の件は見事な描写である。併せてサイトをごらんくださ
い。

3)芹沢光治良文学館を訪問
 父が全財産を捧げて伝道生活に入ったため、光治良は叔父に預けられ、苦学。
フラン留学中、結核に罹り、帰国後小説家となる。仁王館長が彼の数奇な運命を
解説してくれた。折しも、今まで余り知られていない芹沢文学の少女小説の展示
会であった。4人の娘の成長のために書いたという。「私は、若い人々がのびや
かに、自分を生かし、成長をすることを祈るつもりで、この小説を書きました。」
と揮毫が掲げられていた。館長によれば「川端康成は自殺ではなく、魂が他世界
を遊歩いているうちにこの世に帰れなくなって他界したのだ」と芹沢は述べていたと
いう。

2、文学とは何か?
辞書によれば、「文学とは、言語芸術、個別的・具体的な姿かたちを言語によっ
て形象的(イメージ化)に表現したものである」。統一思想では「芸術とは美の
創造と鑑賞の術」である。従って、「文学とは文字による表現と鑑賞の術」と言
える。同志の中から新たな神の文学者、文鮮明師を証する文学者の出現を待
望する!

3、心情の世界
 吾々は3つの世界に住んでいる。自然界、人間社会、精神界。
この精神界とは、心の世界、心情世界である。同じ自然を見ても、見る人の見方、
感じ方によって心の世界は千差万別である。人との出会いにおいてもこれは同じ。
今回、N先生との会話から芹沢光治良の文学の世界を知り、伊豆での生活に
立体的深みが増した。改めて人間関係の重要性を最認識した。
 人と交われば、互いの心情は融合し、さらに心情世界は発展する。天上界とは
まさに親しい人々が楽しく語り合う心情世界であろう。人生顧みて数多くの良き友、
良き師、良き子女に出会えて、改めて幸せ者だと実感する昨今である。
                                           以  上