善光寺で犠牲者しのぶ会 韓国の旅客船セウォル号沈没事故
 5月12日(月)  信濃毎日新聞

長野市の善光寺大本願で11日、韓国南西部の珍島沖で発生した旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者らの冥福を祈る「喪(うしな)われし尊き命を偲(しの)ぶ会」が開かれた。善光寺や市内の別寺院の僧、在日本大韓民国民団(民団)県地方本部の関係者らでつくる実行委員会の主催。追悼法要の後、韓国の小学生らによる合唱団などが歌や踊りを奉納した。

 善光寺大本願には、朝鮮王朝最後の皇太子・李垠殿下と旧皇族の梨本宮家から嫁いだ李方子皇太子妃の長男、晋殿下を弔う地蔵菩薩(ぼさつ)が奉納されている。5月11日は晋殿下の命日でもあり、こうした縁で偲ぶ会が実現した。
善光寺大本願で開いた「偲ぶ会」で、歌声を披露する韓国の合唱団


偲ぶ会ビラ  メッセージ(橋本明氏、 石川自然氏・上田誉志美氏

法要後の奉納演舞・合唱  


善光寺で沈没事故犠牲者を追悼 NHK長野放送局 2014.5.11 PM:6:45~

韓国の旅客船の沈没事故で犠牲になった人たちを追悼する法要が長野市の善光寺大本願で開かれました。

この法要は善光寺の僧りょなどで作る実行委員会が行ったもので、善光寺大本願の明照殿で僧りょが声を
そろえてお経を唱え、韓国の旅客船、セウォル号の犠牲者の冥福を祈りました。

会場を訪れた日本と韓国の交流活動の関係者などおよそ100人は、一緒にお経を読んだり、頭を垂れて手を
合わせたりして、犠牲者の死を悼んでいました。

このあと、日本と韓国の音楽や踊りが奉納され、笛や太鼓などで雅楽が演奏されたほか、東京で舞踊教室の
指導者を務める韓国人の女性が、白い衣装を身にまとって死者を追悼する「シンカルテシンム」と呼ばれる踊り
を披露しました。実行委員長で善光寺玄証院の福島貴和住職は「今回の事故では多くの若い人たちの命が
失われた。亡くなった人と残された人の気持ちに寄り添うことが少しでもできればいい」と話していました。
05月11日 19時21分  動画はこちら

※ NHK長野放送局は夕方6時45分のニュースに間に合わせるため、5時前に局へ
   帰り、5時から始まった韓国合唱の奉納演技はカバーでできませんでした。
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※今回の目玉、韓国少年・少女合唱団、韓国シニア合唱団等の奉納公演が放映されなかったのは残念。
 韓国から来日したグループは最後の順番で5時10分からであった。NHKは5時には夕刻の放送に間に合わ
 せるため、現地を出たので、入れ違いになった。供養の参拝は最初2時から光明閣で始まり、法要は3時15
分から明照殿で行われた。ところが、撮影禁止の場所なので、NHKの放映の為にだけ再度4時から明照殿
公演会場でj法要が再度行われ、終ったのが4時20分、午後2時からたっぷり2時間余、お蔭で「南無阿弥
陀仏」の読経の響きが今も耳に残っている。

セウオル号犠牲者49日追悼法要 詳細⇒
2014年6月3日 全羅南道・珍島・ペンモッツカン
日韓合同、善光寺徳行坊、若麻績績敬史住職参加




信濃毎日新聞 2014年(平成26年)5月10日 土曜日

 韓国船沈没善光寺大本願であす追悼 韓国南西部、珍島沖の旅客船セウォル号沈没事
故の犠牲者らの冥福を祈る「鵬われし尊き命を張ぷ会」がH日、長野市の善光寺大本願
で開かれる。追悼法要を行い、韓国で活動する韓国アカデミー少年少女合唱団が合唱す
る。

 皿晃寺と同市内の他寺院の僧、在[[禾大韓民国民団(民団)関係者らによる実行委
員ふ刄企画した。11日は朝鮮王朝最後の皇太子だった李垠殿下と、日本の旧皇族で梨本
宮家出身の耽筝皇太子妃の長男、晋殿下の命日。晋殿下を弔う地蔵菩薩が善光寺大本願
に奉納されており、この日、来日中の同合唱団が千曲市内法要のきっかけの」つとなっ
た善光寺大本願にある地蔵菩薩の高齢者施設を訪問する予定だったことから、善光寺で
の開催を決めた。

 当日は大本願・本誓殿で読経し、犠牲者らの名前を読み上げる。その後、明照殿に会
場を移し、舞踊や笛太鼓、合唱を奉納する。

 実行委員長で善光寺玄証院の福1 秘住職(67)は「政治的には課題も多い日韓関係
だが、命に国境はない。犠牲者を悼む気持ちを共有したい」と話している。偲ぶ会は午後
3時15分から。市民も参加でき、無料。問い合わせは玄証院(Tel:026-232-3685)へ。


喪われし尊き命を偲ぶ会    PDFファイルはこちら
 ごあいさつ

 善光寺のご本尊は、今を去ること1400 年余りの昔、はるばる百済の王都から渡来されま
した仏様です。それ以後、仏教国として現在の平和な日本があります。ひとえに隣国韓国
の友情の賜であります。

 しかしながら、日韓の平和の道のりを考えても、多くの困難があったことは皆さま良くご
存じのことと思います。特に大正から昭和にかけての政治的動乱期に李王垠 英親王殿下
嫁がれた梨本宮 方子妃殿下の心労はいかばかりであったか、想像が付きます。両殿下は、
幼くして卒去された李 晋 殿下の菩提を弔うため、地蔵菩薩を造立され善光寺大本願に奉納
されましたが、この事実は余り知られておりません。

 奇しくも5月11日は、晋殿下のご命日に当たりますので、李ご一家の菩提を弔う法要
を大本願で行うことに致しました。

 日韓両国の友好親善にご尽力された梨本宮方子妃殿下のお気持ちは、両国民の命の大切
さであったと推察致します。そこで、思い出されるのは、2001年に新大久保駅のホーム
起きた転落事故です。ここでは、転落者を助けようとした、日韓の二人の若い命が失われ
ました。また、2011年の東北大震災の折には、韓国のレスキュー隊が一番に駆けつけ、最
後までその任務を全う致しました。更に、2014年4月16日には韓国で大規模な海難事故が
発生し、多くの若い命が失われました。

 そこで、今年の法要は、『喪われし尊き命を偲ぶ会』として李家と共に、我々の記憶に
新しい日韓の方々の菩提も弔うことに致しました。

 東北並びに海難事故の犠牲者の周りには多くの遺された方々がおります。今我々ができ
ることは、これらの『方々の心に寄り添う』ことではないでしょうか。        
                                          合 掌
 
喪われし尊き命を偲ぶ会実行委員会
      実行委員長 光寺玄証院住職 福島貴和
《福島貴和プロフィル》 善光寺玄証院住職 :1947年長野県生。1976年東京工業大学
大学院理工学研究科化学工学専攻博士課程修了。1976年米・ミシガン大学、1978年米
・デラウェア大学で工学部化学工学科博士研究員。1980年東京大学工学部合成化学科
研究補佐員、1988年横浜国立大学工学部物質工学科講師等を経て1992年より現職。他
に、長野市ボランティアセンター運営委員、長野日仏(フランス)協会副会長。いの
ちの電話長野評議員など チベットの宗教迫害と人権弾圧 - 宗派を超えてチベットの
平和を祈念し行動する僧侶・在家の会


遺された方々の心に寄り添う追悼会 概要

日時:2014年5月11日開場2:30PM 開演:15:15

会場:善光寺大本願「光明悶・明照殿」

     奉納公演:謡舞、合唱

 出演:狂言 和泉流二十世宗家 和泉元彌 一同
     相馬静枝 九八流笛太鼓 
     桜しゅうこ『詩朗読』
     韓国舞踊 鄭愛鎮、 崔恵淑    
     韓国シニア女性合唱団
     韓国アカデミー少年少女合唱団

主催:喪われし尊き命を偲ぶ会実行委員会
    委員長福島貴和善光寺玄証院体職

後援:駐日韓国大使館・韓国文化院
    渡来文化を知る会・平和を願い行動する僧侶の会

協賛:創生ワールド株式会社・ライフフォーラム・インターナショナル
   ハシモト・コーポレーション株式会社・芝電Shop  
   月刊『Korea Today』 ・ラビアンローズの会

お問い合わせ:026-232-3685 (玄証院)

メッセージ
小生にとって李王家は学習院で二年先輩の李久殿下そのものだった。
伏見宮と同級で理想に燃え、正しさを追求する模範的学生だった。東京紀尾井町の寓邸にて御両親の下でなに不自由ない伸び伸びとした教育を受けておられた。亡くなった兄卜を善光寺さんは良く守り供養してくださった。日韓両方国は結ばれるべき関係にあり本日の追善供養には特別の意味が込められている。

海難事故にあえぐ韓国民が一刻も早く立ち直られるよう祈ってやまない。

日韓談話室 代表世話人 橋本 明

これから日韓両国の友情を深めていく意味でも大変意義ある会ではないかと思います。

 日本でも報道されておりますが、韓岡では海難事故により大変な犠牲者を出し、この国家が迎えた困難をなんとか乗り越えなければなりません。この会を機に皆様のご協力をお願いしたいと思います。そして真っ先に善光寺の福島住職様方がこのような法要を行って下さることに、心より感謝を申し上げます。日本で最も古くから韓国との緑がある善光寺のご住職様方の温かい友情は、これからの新しい日韓関係の礎となることでしょう。

発起人 寿光会 長野上山田病院 院長 
      在日韓国人医師会会長  石川(曹)自然

 2001年1月26日、日本の東京都新宿区JR新大久保駅において、日本人カメラマン関根史郎さんと韓国人留学生李秀賢さんの二人が線路から落ちた人を助けようとしてホームから飛び降り、入ってきた電車によって帰らぬ人となった。多くの救出劇の一つとして、一過性のものと考えられてきたが、李秀賢さんの遺されたブログや、ご両親の証言によって、彼らの行為が普遍的な思想性に裏付けられたものであることが明らかになってきた。

 99対1の世界で、「私は一を選択する一という彼らの行為が、日常性の延長の上で、実行されたことの意味を、私どもはともすればr義挙‘Iとして、捉えがちであった。しかし、ご両親は、特別視することなく、自然なこととして、受け止めて欲しい、繰り返し述べられるとき、今、改めて、ポスト「3.12を生きねばならない私どもが持っている感覚を、今一度問い直してみようではありませんか。

企画協力 ちきゅうじん代表世話人  関西大学名誉教授 上田轡志美


参考:多摩霊園にある李家先祖代々・李晋殿下の墓


上山田高齢者ホーム・上山田病院訪問